もはやエルフの国は 魔王たる我に 抵抗するすべは無い このまま滅亡を待つか それとも我に恭順するか 返事を聞かせて貰おうか 若きエルフの王女よ …ッ 王女シルフィ わ…私には… この国に残された 最後の王族としての 責務があります… 私一人の犠牲で 民の安全が 保証されるなら… 喜んで貴方に 身を捧げますっ! くくくっ 契約は成った 我がこの国に直接 手を出すことはないと 約束をしよう この国の行く末は―― 我が眷属となる お前が決めるのだ! きゃああ――っ ■01 いやああっ やめてっ 私の中に 入ってこないで くださいっっ こんな力ぁっ 知りたくっないぃ 私が…ああっ 変わっちゃうっ あはっ♡ あはぁっんっ なんですかっ♡ この気持ちは…♡ 私は…もう… 駄目かもしれません… でも…どうか… 民の皆様だけは… 無事でいてください… 我が力を 受け入れるのだ 気高き心を持った エルフの王女よ… お前の心や身体は すでに我の物… 抗うことなど出来はしない 愛と献身に満ちた その純粋で強大な魂を 邪悪な力で染め上げて お前は 我の眷属として 転生するのだ ■02 ――フム 美しい姿に 成ったではないか 我が眷属に相応しい ――キャハッ★ ありがとうございます 魔王サマッ♥♥♥ なんでこんなクズ共の国を 守ろうなんて考えてたんだろ~★ ウジウジ悩んでバッカみたい♥ 魔王サマに逆らう奴は 皆殺しにして 下級モンスターのエサに しちゃえばいいのにぃ★★ あっそうだ! せっかくだからぁ クズ共もダークエルフに 作り替えちゃおっと★ 魔王サマに相応しい 欲望と混沌に満ち満ちた 国に変えて 献上しちゃいますっ♥ 好きにするがいい この国はお前が統治する という約束だったからな ■03